成熟した人たち | - 2025/09/18
- 先日TV番組でMUSIC SPECIAL 矢沢永吉「ヤザワ×イチロー 〜俺たちの失敗〜」という対談をみました。
矢沢氏76歳、イチロー氏51歳。20年ぶりの再会だそうです。
20年前に初めて顔を合わせたときの話から、この20年間のこと、そして、自分たちの失敗について話は広がっていきました。ビッグなお二人なので、私が想像できないような体験をたくさんされてきたからか、話の内容が濃く、おもしろかった。
そして、今も、安泰ということではない。いや、お二人とも安泰は選んでいないんです。最後に、今回の対談はどうでしたか?という質問に対して、イチロー氏は「苦しい時には矢沢さんを思い出そうと思いました。それぐらい、これからのモチベーションになる再会でした」と話していた。もっと大変な思いをしてきた矢沢さんが自分の前にいてくれることで自分も頑張れると思ったのでしょう。
矢沢氏は「そうね、迷うよね人生。皆迷っているんじゃないの?迷って迷って、腐って腐って。そこに一瞬のキラッと光りがあったら、俺、まだ大丈夫かもしれないと思う」と。酸いも甘いも知っている人の言葉です。そして、それは他を思いとても優しい。
こうやって人ってそれぞれの成熟を迎え、それでもそれを終えることなく進み続けていかれる存在なのだと思いました。人っていい…人が好きだ…私、と思いました。
成熟していったのは、お二人が特別な才能があって、特別な存在だからなのではなく、そういう生き方を選んできたから、努力し続けたから、結果そういう成熟を体験し、そういう自分に今成っているということです。
このように、精神的修行とか、自己探求とかをしなくても、自分のやるべきことを真摯にやり続けることで、その人が自分のミームを上げていくことがあります。人ってそもそもそういうふうに創られているから。
イチロー氏は議論好きで、とても正直で、日々の地味なルーティンの大切さを知っていて、追い続けていく人。矢沢氏はシンプルで、子供っぽさを持ち続け、それゆえ、自分の気持ちに正直に突っ走れる人。と思いました。タイプは違いますが、お二人ともとても魅かれるものがありました。
この頃、その人の持ち味とか、その人の前面に出ているものとか、それを感じることが多くなり、感じるたびに、この人はこうして生きてきて、今、ここにいると思うようになりました。私とは全く違う個性で、私とは全く違う人生を歩んで。そして、それはまだまだ続き変化していく。だから、やはり、それぞれが自分で創っていくしかないんだとも思います。
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