親切心 | - 2025/03/30
- 先日、ある商業施設のエスカレーターでのできごと。
1階下へエスカレーターで降りようとしたら、私の前の前に大柄なおじいちゃんがエスカレーターに乗れずに立ち往生していました。片手には大きな袋を2つ持ち、もう片方の手には杖。バランスが取れずにエスカレーターに乗る事ができないでいたんです。
後ろには人がどんどんたまってしまい。私の前にいた女性がおじいちゃんの腕を支えて「大丈夫ですか?お手伝いしますよ」と声をかけました。するとおじいちゃん「よけいなことしないで!」と言い、再びエスカレーターに乗ろうと挑戦します‥が‥乗れず。後ろにはますます人がたまります。声をかけた女性が振り返って、私に「よけいなことしないで…っていわれちゃったのよ…」と何とも言えない顔で言いました。
でーーーダメ元で私も声をかけてみました。「お荷物を私が持ちましょうか?」と。すると「ありがとう、お願いします」と言って大きな荷物2つが渡されました。これで片手があいたのでエスカレーターのベルトを握ることができるため、おじいちゃんはエスカレーターに乗ることができました。そして1階下のフロアーへ到着。「この階でいいんですか?」と荷物を渡しながら、おじいちゃんに聞くと「はい。本当にありがとう、お世話になりました」とおっしゃる。
よかった、よかった、と思ったのですが、なんか、視線を感じる。すると「よけいなことしないで」と言われた女性がじっとこちらを見ていました。
そりゃそうだろうと思う。自分にはあんなこと言っておいて何でこの人にはお礼を言っているのよ…と思うよな。親切心から最初に声をかけたのは自分なのに、とも思うよな。もし、逆の立場だったら私もそう思うだろうな。‥‥と。
こういう事も現実には起きる。しかし、現実に起きていること自体だけが見るべきところでもない。あの女性が心に持った親切心は本当だったと思う。それに従ったのだから、その親切心はあの女性自身にかえってくる。今すぐではなくても、きっとかえってくる。
後から、なんですぐ横にあるエレベーターを教えてあげなかったのだろうと…エスカレーターに乗ることだけに目が向いてしまっていた自分の思い込みに反省。
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